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ニュースレター「まちよそ」23号

( 目 次 )


私の感じたここちよい景観


                            「ノスタルジィ」




								

県政資料館・秋の魅力発見事業

主催:まちのよそおい・ネットワーク、山口県管財課
以下のような3つの事業が開催されますので、皆様ふるってご参加下さい。

1.重要文化財山口県旧県庁舎・県会議事堂をデザインした建築家 
    武田五一作品展

  重要文化財山口県旧県庁舎・県会議事堂の設計者の一人武田五一の現存する作品
  や資料を写真パネル約100枚で紹介します。
日時:平成11年10月2日(土)〜10月9日(土)
      10:00〜18:00(10月4日(月)は休館です)
場所:県政資料館1階イベントホール
協力:武田五一記念展実行委員会(大阪)

2.近代建築の魅力シンポジウム&トーク

  山口県旧県庁舎・県会議事堂の歴史的経緯を振り返り、当時の設計者が次世代に
  託したメッセージを探るとともに、近代建築の歴史的・文化的価値について参加
  者とともに話し合います.
日時:平成11年10月2日(土)14:00〜17:00
場所:県政資料館2階旧正庁会議室
講師:中川理氏(京都工芸繊維大学助教授)、武田五一記念展実行委員会会員、
      まちのよそおい・ネットワーク会員他

3.重要文化財「山口県旧県会議事堂」保存修理事業の現地見学会

  文化財保存修復に対する理解を深めていただくために、現在進行中の重要文化財
 「山口県旧県会議事堂」の保存修理事業の現場を公開します。
日時:平成11年10月3日(日)9:00〜16:00
場所:県政資料館玄関前広場

※現地の状況から定員を300名と限らせていただきますので、見学を希望される一般
  県民の方は事前に県管財課まで申し込んで下さい。
※まちのよそおいネットワーク会員は10月2日10:00からの事前見学会に参加できます。
  ご希望の方は、9:30に、県政資料館前に集合して下さい。

問い合わせ先
・武田五一作品展、近代建築の魅カシンポジウム&トーク
 まちのよそおい・ネットワーク原田(県住宅課0839−33−3874)
・重文「山口県旧県会議事堂」保存修理事業現地見学会  
  県管財課 斉藤(0839−33−2216)


								

武田五一の人と作品


  皆さんは、武田五一(たけだごいち)という建築家をご存じだろうか?…そう、
現在重要文化財となっているあの旧山口県庁舎・県会議事堂(現県政資料館)を
大熊喜邦と共にデザインした人物。大正から昭和初期にかけて特に関西を中心に
活躍した大建築家である。
  ぼくがこの武田五一に興味を持ったのは、この春まで旧県会議事堂の保存修理
事業を担当していたからでもあるが、大きなきっかけは今年2月に東京で「武田
五一作品展」(武田五一作品展実行委員会主催)に出会ってからだ。
  現存する多くの武田作品を目の当たりにして、彼の多彩な才能、近代様式建築
のみならず、近代和風建築、寺社建築、公園・橋梁などの土木構築物、記念碑・
銅像の台座、工芸品、紋章図案…などそのデザインの幅の広さなどに改めて感動
を覚えたのである。
  様々な近代建築関連資料から伺える彼の人間像は、「多彩なプロフェッサー・
アーキテクト」だ。彼は京都大学建築学科の教授でありながら、関西を中心に至
る所の設計活動を行い、生涯166件もデザインしたと言われている。
 住宅36件(アールヌーボー風福島邸・和洋折衷の松風嘉三邸など)、公館・
会館15件(京都府記念図書館、山口県庁舎が代表作)、学校・研究所24件(
京大、東方文化学院京都研究所他)、銀行・商社30件、その他社寺11件、博覧
会場・公園10件、記念碑16件、橋梁20件、大連都市計画・住宅団地など都
市計画的なもの19件、共同浴場2件。その作風は、木造、煉瓦造、RC造…和風、
洋風、セセッション風…なんでもありだ。
 彼は、日本の茶室建築にも目を向け、数寄屋の持つ近代性の発見、和風モダニ
ズムの系譜を作り、一方で法隆寺の保存修理にも力を尽した。
 またウィーンゼツェッションやイギリスグラスゴー派、そしてのF.L.ライトの
デザインをも日本にいち早く紹介している。
 旧山口県庁舎がウィーンゼツェッションの影響を受け、当時としては最先端の
デザインで設計されたのは、正にこの武田のデザイン理念によるものと言って良
いだろう。
 さて、まちよそでは、10月2日から9日まで、武田五一記念展実行委員会の協
力を得て、県政資料館でこの「武田五一展」を開催する予定だ。2日には見学会
やシンポジウムもあり、武田は当時の建築にどんなメッセージを託そうとしたか、
時を超え現存している県庁舎などの建物が今私たちに何を訴えているか…それら
を皆さんと共に語り合いたいと思っている。(原田正彦)

								
								

法人化について

まちのよそおい・ネットワークの特定非営利活動法人化について

 既にご案内しているところですが、9月4日開催のミーティングで、世話人の
方々に概ねのご了解をいただき、「特定非営利活動法人 まちのよそおい・ネッ
トワーク」(通称:NPO法人まちよそ)に発展解消することとしました。
 そこで、今回は、特定非営利活動法人化に向けてのいくつかの疑問にお答えさ
せていただきます。

Q:今までのまちのよそおい・ネットワークとの関係はどうなるのか
A:発展解消ということですので、基本的には、今までの活動は継承されます。
  活動と会員という観点からもう少し詳しくお答えします。
  まず、活動面ですが、私たちが中心的な活動として取り組んできました
 “手作り景観賞”の募集・審査・表彰は、引き続き実施してまいります。
  従来の景観をキーワードとするまちづくりから様々な分野の市民主体の
  まちづくりへと活動対象を拡大させたいと考えています。21世紀は、ネ
  ットワークとコーディネートが重要なキーワードになるものと思われま
  す。このキーワードに基づいた活動を、できるところから展開していま
  しりたいと考えています。
  次に、会員はどうなるかということですが、新しい組織となりますので、
  改めて入会の手続きをお願いすることになります。できる限り継続して
  会員になっていただけますと幸せます。新会費の入金をもって、手続き
  終了とさせていただきます。なお、この機に、新しい会員の増加にも積
  極的に努めたいと考えています。21世紀は、解決の難しい多くの課題を
  一つひとつ紐といていかなければならない時代です。さあ、私たちと一
  緒にこの問題解決に取り組んでみませんか。

Q:どんなことを目指すの
A:持続可能な地域社会の形成を目指して、住まい・まちづくりの分野にお
  ける市民活動をより活発化させ、豊かな地域社会「やまぐち」の形成と
  再生を目指したいと考えています。そのため、次のような活動を展開し
  たいと思っています。
  第一は、様々な分野での市民主体のまちづくり活動への支援です。色々
  な分野で市民を主体とする活動が展開されています。他のジャンルのグ
  ループとのネットワーク化を進め、具体的な形にまとめて提案するなど
  といったことについて、私たちのできる範囲で支援させていただきたい
  と考えています。
  第二は、使い手とつくり手の仲介役としての活動です。分業化は私たち
  に多くの富をもたらせてくれましたが同時に、地球環境問題をはじめ多
  くの課題も人類に提供しました。この難しい問題を解決していくために
  は、分断された関係を繋ぎ合わせ統合化する必要があります。そのコー
  ディネーターとしての活動を展開していきたいと考えています。
  このために、市民グループのネットワークを形成し相互に情報交流を図
  るとともに、行政・企業等と連携を図りながら、コーディネーターとし
  て、市民の自主的な参加に基づく住まい・まちづくり活動を共同で支援
  していけるよう活動してまいりたいと考えています。

Q:なぜ、この時期に特定非営利活動法人を設立するの
A:今ほど、市民の自主的な活動が求められている時代はないのではないで
  しょうか。財源の問題、人材の問題など、挙げれば切りがないほど課題
  はあります。しかし、より望ましいと思えることをそう考える者たちが
  地道に進めていかない限り、なんら問題は解決しません。また、私たち
  の活動も8年目を迎え、そろそろ大人の活動へと発展させていく必要が
  あるのではないかと考えたからです。つまり、きちんとした定款を持ち、
  明確な会計処理を行うなど、継続的に社会的な責任主体として活動して
  いかなけげばならいないと思っています。

Q:会費はどうなるの
A:会員は、正会員、サポート会員、特別会員の3種類です。年会費は、正
  会員で1万円、サポート会員のうち個人の場合は1口2千円、サポート
  会員のうち法人の場合は1口1万円、特別会員は免除です。大幅なアッ
  プとなりますが、これでも法人の運営は困難が予想されます。目指す活
  動を展開するためには、専従者が必要であり、受託事業を行はなければ
  なりません。こちらの方でもご協力をお願いします。

Q:今までのミーティングはどうなるの
A:今までどおり、毎月第3土曜日午後7時から10時ころまで山口芸術短期
  大学において開催します。会員外の方でも参加可能ですので、お誘い合
  わせの上ご出席ください。