1 山口県旧県庁舎

新庁舎建替と共に解体が決定されていたが、昭和52年、市民による保存運動の結果両棟とも保存が決まり、解体を免れたという経緯を持つ。現在は一部改築され県政資料館として活用され、昭和59年には国の重要文化財に指定されている。県庁舎と議事堂が2棟共残っているのはここ山口と山形だけである。 ロ字型平面でシンメトリーなルネサンス式建築であるが、1階2階ホール部分など内部意匠には当時ヨーロッパで流行していたセセッションの影響が伺える。そのほか正庁会議室、知事室などの内装デザインが素晴らしい。また玄関列柱の柱頭部には和風の舟形肘木を模したデザインがあり、明治期の西洋の模倣から脱却し、独自の意匠を試みた当時の設計者の新しい息吹が感じられる。
1 山口県旧県庁舎
大正5年
武田五一・大熊喜邦
大岩組
山口市滝町1-1
煉瓦造2階建
国指定重要文化財