13 旧内務省下関土木出張所乾船渠

1910年(明治43年)、関門海峡は横浜、神戸、敦賀と共に国の第一種重要港湾に指定された。海峡の航路確保を目的として、翌年の1911年に内務省下関土木出張所が設置され、九州各地の河川工事等も所管することとなり、やがて西日本最大の土木基地となった。このうち、作業船の造船・修理を行うために付設された下関機械工場現存唯一の遺構が、この乾船渠である。1913年(大正2年)に着工し、翌年10月に竣工。長さ52.2m、幅16.7m、深さ6m、側壁は階段状の5段に築かれている。当時は石造のドックが一般的であったが、下部4段は無筋コンクリート造であり、これは全国最古級のものとして注目される。技術史、近代化の過程を示す遺構として極めて価値が高い。なお、地下構築物なので、そばの街路を歩いていては見落としてしまう。全景は、隣接する立体駐車場の屋上から見下ろされることをお薦めする。
13 旧内務省下関土木出張所乾船渠
 ドック
 1914年(大正3年)
 不詳
 不詳
 無筋コンクリート造
 下関市阿弥陀寺町6-9