11 旧下関英国領事館

国際都市下関、その中でも最も繁栄を見た唐戸地区に残る貴重な建築遺産である。本館と附属屋がそろい、領事館としては現存最古の建物とされる。設計者のコーワンは、英国王立建築家協会員の資格をもつ建築家であった。本館は、本来は強度を増すために組み合わされた石と赤レンガとのコントラストが外観上の最大の特徴で、また段状の妻壁と、海側に面したアーチと列柱を持つベランダがリズミカルで美しい。建築当初は、1階を執務空間に、2階を領事の住居として使用。内部はほぼ当初の間取りを保っており、アールヌーボー調の美しい色タイル貼りのマントルピースやモールディングなども見所である。附属屋は、使用人の部屋や物置、台所として使用されていた。領事館としての使命は太平洋戦争と共に終わるが、戦後は市が買収し、市の考古館として再出発、一時期解体の危機にも瀕したが、市民の保存への強い要望もあり、市民ギャラリーの用途を兼ねる旧英国領事館として再利用が決まった。平成11年に国の重要文化財に指定されている。
11 旧下関英国領事館
 資料館
 1906年(明治39年)
 ウィリアム・コーワン
 不明
 煉瓦造2階
 下関市唐戸町4−11
 国重要文化財